今日は情報のH25第2問について解説します。
事業所内で利用する情報機器の種類は多様化し、それぞれの特性を生かすオペレーティングシステム(OS)が開発され、それら情報機器に搭載されている。OSに関する記述として最も適切なものはどれか。
ア Javaはモバイル端末向けのマルチウィンドウ、ネットワーク機能を提供するOS である。
イ オープンソースソフトウェアとして提供される、マルチタスク、マルチウィンドウの機能を持つワークステーション用OSもある。
ウ 家電やパソコンの周辺機器などに組み込まれて使用されるOSは、パソコンなどの汎用OSを利用したものは無く、その機器ごとに最適なOSが設計され組み込まれている。
エ マルチウィンドウやネットワーク機能を利用できるパソコン用のOS は、CPUがマルチタスク機能を備えていることが必要で、複数ユーザが利用するためのユーザ管理を行う必要がある。
解説
情報機器のオペレーティングシステム(OS)に関する問題です。
それでは早速、各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アのJavaは、OSではなくプログラミング言語です。「コンパイラ言語であるため処理速度が早い」、「OSに関係なく、Windows, iOS, Linuxで動作させることができる」、「オブジェクト指向型の言語で汎用性と機能性が高い」という特徴があり、広く使われています。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イのオープンソースソフトウェアとは、ソースコードをインターネット上で無償で公開し、誰もが改良、再配布を行えるようにしたソフトウェアのことです。科学技術計算や業務用に使用されるワークステーション用のOSには、オープンソースのOSとしてUNIXやLinuxなどがあり、マルチタスク、マルチウィンドウの機能を持っています。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢ウ:家電やパソコン周辺機器などに組み込まれて使用されるOSには、機器ごとに専用のOSが組み込まれているものが多いですが、LinuxやWindowsが組み込まれたものもあります。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エのマルチウィンドウやネットワーク機能は、OSが提供する機能であり、CPUの機能ではありません。また、OSにはユーザー管理機能もありますが、ユーザーがひとりであってもマルチウィンドウやネットワーク機能を利用可能です。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢イとなります。